Care plan
個別支援計画作成にあたって
私たちは、お客様一人ひとりの気もちを大切にし、安心と満足感を得ながら、自分らしく暮らしていくために必要とされるサービスを提供し、支援致します。
使いたいサービスが充分にあり、また、もっと社会の理解と支援が得られれば、もっと生きやすく、暮らしやすくなります。これから、一人ひとりの思いをしっかりと受け止めながら、柔軟な発想で、必要な新しいサービスをも創って行く支援を目指して行きます。
本来の姿勢
私は、サービス業を行っている事を常に自分に言い聞かせましょう。
利用者様は、お客様です。「利用者」と称えてはいけません。
一流ホテルスタッフが、お客様の事を「客」とは称しません。
常に「お客様(利用者様)」の意識で接します。
「お客様に対し、上から物を言う等有り得ません」
気持ちを入れ込む余りに「家族意識」間違った支援生まれ、親が子を叱る感覚を「愛情」と錯覚し、度の過ぎた対応となってしまいます。
あくまでも冷静さを忘れず、「お客様」として接する事で「利用者様との関係」良い関係が保たれると思います。
NPO法人小鹿の夢の「一番大事な基本精神」倫理観です。
受け止める心
親しくなればわがままも言って来ます。その全てを聞き入れる事が、優しさとは限りません。例えば家族愛を求められたら、家族を演じ、心を満たして差し上げましょう。
利己的なわがままを言ってきた場合は、時には聞き入れずに「諭す」事が私どもの愛情と考えます。説き伏せるではなく、時間を掛けて相手に心から納得して頂くことが大事な姿勢です。一時間後、同じ事を言って来るかも知れません。明日もかも知れません。
そんな状況「ワクワクしながら対応させて頂く心」を大事にしたいと思います。
楽しいひと時
私どもが楽しいと感じる時、利用者様も楽しいと感じています。常に気持ち良く、楽しく明るく場を和ませる努力は、意図的に演じて行く内、自然と自分に身に付いて行くと思います。相手が幸せな笑顔をしてくれた時が自分も楽しいひと時、その時間を大切にして行くことが楽しい毎日の仕事となり、良い雰囲気が自然と拡がります。
ありのまま
生きるということの中では、つらいこと、傷つくこともありますが、その結果、自分を責めたり、多くのことをあきらめたりしていくと、自分に自信をもてなくなることもあるのだと思います。自信をもって暮らし、自分自身を価値ある大切な存在だと感じていけるよう、一人ひとりのありのままを大切に致します。
ほっとする
誰でも、緊張すれば疲れるし、不安の中では余裕がなくなります。一人ひとりが安心感をもって心地よく暮らしていけること、リラックスし、ほっとできることを暮らしのベースとして大切に致します。
もっと楽しく
張りのある毎日を過ごすためにはちょっとした楽しみも大事なことです。一人ひとりの楽しみ方は、それぞれ違います。その一つひとつの楽しみを大切に致します。
私なりに
一人ひとり、暮らしのスタイルやペース、心地よさ、こだわりたいことなどが違います。
色々な場面でのその人なりのやり方を大切に致します。
色々な私
誰でもまわりにたくさんの人がいて、それぞれに色々なつきあい方をし、色々な顔があります。一人になりたいときもあります。人に知られたくない、土足で入られたくない「自分」もあります。そんな、「色々な顔」「自分だけの世界」を大切に致します。
チャレンジ
何かにチャレンジした時、それがうまくいってもいかなくても、私たちはたくさんの大切なもの
(喜び・悲しみ・自信・挫折・・・)を得ます。
できなくても、すぐに諦めるのではなく、リスクに充分配慮したうえでどうしたらやれるのかを一つひとつ考えていきます。やってみたいという気もち、チャレンジすること、経験から得られるものを大切に致します。
満足感のあるサービスをめざして
ケアプランが支援の基本
お客様のご要望・ご希望をもとにケアプラン(個別援助・支援計画)を作成します。ケアプランは、お客様のご希望や必要に応じて随時見直しを行います。支援は、このケアプランをもとに行います。
コミュニケーションの工夫
お客様のたくさんの思いとことば、さらに、言語だけではなく、表情や身振り・行動・サインなどを大切にして、様々なやりとりの工夫をします。
いつもお客様の気持ちを敏感に感じとりながら、もっと気もちよく自分を表せる方法を一緒に探していきます。
見る・聞く・触れる。写真や絵・実物・表などを用い、情報を整理して伝えられるよう、わかりやすい情報提供の方法を工夫します。
「程よい関係」での支援
支援は少なすぎてはいけません。けれど、多すぎても余計なおせっかいとなり、お客様の暮らしの広がりを制限してしまうことにもなりかねません。どんな支援をなんのために行うのかをしっかりと捉え、「程よい関係」の中で支援します。
自分のしたい暮らしを見つける
さまざまな体験ができる機会の提供やお客様に伝わる方法での多様な情報提供の工夫をします。自分はどんな暮らしをしたいのか、何を望むのか、イメージを膨らますことができるように支援します。
幸せの空間とは
もっと便利な場所での暮らし・もっと少人数の暮らしを望む方もいます。昼間は住んでいるところと別の場所で過ごすことが暮らしのメリハリ・楽しみ・わかりやすさにつながる方もいます。外に働きに出たい方もいます。自分の望む暮らしや楽しみの中で、いろいろな人とそれぞれ付き合えれば。そんなシンプルな視点で、グループホームの枠にとらわれず、一人ひとりの暮らしの広がりや関心を一番大切に考えていきます。
Active support
積極的支援
1、利用者様が、穏やかに安心して生活がおくれるように援助します。
2.地域との関わりを大切にし、安心して生活が継続出来る様に努めます。
3.利用者様の発する事の無い“思い”を感じ取り、心の声を真剣に受け止め、その方のニーズに応えたケアに努めます。
4.生活の中の選択肢を共に考え、増やして差し上げます。利用者様の意思が反映するケアが出来る様に見直し続けます。
5.職員は、利用者様と共に日々の生活を創り上げて行きます。
6.ご家族との関係を重視し、ともにに利用者様を支援します。
職員倫理規定
障害のある人が、住み慣れた地域社会の中で、人として尊厳が守られ、自立と社会参加が保障され生きて行く事は、当然の権利です。
私たちの施設においても、利用者様一人ひとりのニーズを満たし、主体的に生きて行くための取り組みが求められています。
それには、利用者様の自己決定を尊重し、質の高いサービスの提供や地域の関係機関とネットワークを組む等、地域生活に必要な環境を整えることがとても重要です。
更に、私たち職員の意識の持ち方、新しい取り組みへの工夫が必要であり、常に「人権」を尊重した次のような基本姿勢を堅持し、創意工夫をもって利用者様の支援、介護を行いたいと存じます。
1 私たちは、利用者様の人としての尊厳を大切にし、利用者様の性別、年齢、宗教、家庭状況、能力、障害程度、
認知症程度等あらゆる理由において差別致しません。
2 私たちは、利用者様の主体性、個性を尊重し、自己選択や自己決定が出来る様に工夫し、支援、介護を行います。
3 私たちは、利用者様のプライバシーを守り、侵害致しません。
4 私たちは、利用者様の人権を擁護する者としての自覚を持ち、利用者様と常に対等な立場で接するとともに、
必要な支援、介護を求められた時は誠実に対応します。
5 私たちは、利用者様への体罰、暴言、セクハラ等あらゆる権利侵害を絶対に行いません。
6 私たちは、利用者様の社会参加の機会を広げるとともに、地域の人々の理解が得られる様に努めます。
7 私たちは、利用者様への的確な支援、介護を行うために、専門性の向上と倫理の確立に向けて自己研鑽に励みます。
私たち職員は、支援、介護が一方的になっていないかを利用者の立場に立って、常に自己点検を行い、他者からの批判については謙虚に受け止めると共に、この職員倫理に反する行いは、相互にこれを見過ごさず、改善のための努力を惜しみません。
To not give up
諦めないで
生きる喜びをあきらめないで下さい。
私達は、関わった全ての人の「しあわせ」を考える様心掛けます。
可能性を追求し、決して諦めません。
自分を信じ、仲間を信じます。
皆が安心出来る場所を創造して参ります。